はじめに
今回紹介するSD三国創傑伝は、
「張飛ゴッドガンダム」です。
キットはガンダムベース限定で
2019年03月発売。定価600円(税抜)。
三国創傑伝第1弾キットとして劉備ユニコーン、関羽雲長νと
3体同時発売された義兄弟の一人、張飛ゴッドガンダムの
簡単フィニッシュを紹介いたします。
素立ち総観
小説「三国志演義」で、劉備・関羽と桃園の誓いで義兄弟となった
蜀の武将、張飛翼徳とゴッドガンダムがモチーフ。
ゴッドのイメージを取り入れたのか炎を模した意匠が
組み込まれており、両腕から伸びた赤いクリアパーツによって
横に伸びたデザインとなっています。
付属品
手持ち武器「蛇矛」。名称は三国志演義と同名。
張飛ゴッドは拳による格闘戦がメインらしく、投げて使用する
ことの方が多いとのこと。
必殺技も「爆熱炎翔拳」という打撃技です。
また、張飛にも関羽と同じくメモリパーツは付属していませんでした。
塗装
・ゴールド:
ランナー状態のままミスターカラースプレーのゴールド、その上から
ミスターカラースプレーのクリアイエローを吹いて塗装。
ゲート跡のリタッチと部分塗装は、ミスターカラー瓶タイプのゴールドと
クリアイエローを筆塗り。
・ホワイト:
アクリジョンベースカラーホワイトの上から水性ホビーカラーのホワイト。
・レッド:
水性ホビーカラーのモンザレッド。
・ブルー:
水性ホビーカラーのブルー。
・メタリックレッド:
水性ホビーカラーのメタリックレッド。
・グレー:
水性ホビーカラーのグレー。
・ブラック:
水性ホビーカラーのミッドナイトブルー。
・シルバー:
ガイアカラーのブライトシルバー。
・スミ入れ:
タミヤエナメルカラーのブラック。
・オーバーコート:
ミスタースーパークリアー光沢。
ステッカーは頭部センサーと瞳の部分のみ使用。
全体的に部分塗装箇所と色数が多めですが、肩部と腕部の難易度が
とくに高めとなっています。
設定カラーでは蛇矛の柄もメタリックレッドですが、塗装剝がれを
懸念して未塗装としました。
青の部分塗装は水性ホビーカラーのブルーを使用しましたが、実際の
色味が濃い目だったのでコバルトブルーとかの方がよかったかも。
キット比較
BB戦士SD三国伝の張飛ガンダム(素組み)と比較。
張飛は暴れん坊の印象があるので、ゼータよりはまだ
ゴッドの方が近いのかも。
三国伝張飛はデザインがあまり三国志っぽくなかったので、それも含めて
張飛としては今回のゴッドの方が、よりらしく見えるデザインです。
属性(?)が雷から炎になっているのもおもしろいですね。
劉備ユニコーン、関羽νの三兄弟を並べて。
3体の統一感もバッチリです。
これがやりたかった、桃園の誓い。
ポージング
おわりに
私が今までの製作してきたガンプラの部分塗装には
ガンダムマーカーをメインとし、その他ラッカー系かファレホを
使用してきました。
今回の三国創傑伝キットの製作で、リニューアルされ評判が良くなった
水性ホビーカラーを試しに使用してみたわけですが、
率直に言いますと、今後はこの水性ホビーカラーが私の塗装の
中心になるかもしれないと感じたくらい使いやすかったです。
臭いが少ないという最大のメリットに加え、塗膜強度と隠蔽度、乾燥速度が
リニューアル前より上がっているらしく、個人的にラッカー系と
ほぼ遜色無い使用感がありました。
特に、今回初めて水性ホビーカラーを使用して
大きな利便性を感じた点が2点あります。
1点目が、重ね塗りしても下地が泣きにくいこと。
せっかちな私は、塗装を出来るだけ1日で終わらせようと
筆の重ね塗りで下地を溶かした経験が何度もあります。
少し乾燥させれば多少強引に重ね塗りしても下地が溶けにくいので、
筆塗りではラッカーより塗りやすく感じた部分がありました。
2点目が、台所用洗剤マジックリンで
ツールの洗浄、拭き取りによるはみ出し処理や塗り分けが可能なこと。
水性ホビーカラーはマジックリンのようなアルカリ性洗剤に
溶ける性質があり、使用後の筆や塗料皿の後片付けがめちゃくちゃ楽でした。
これはエアブラシ塗装でのハンドピースの億劫な洗浄作業も
かなり快適になるのではないかと思います。
また、マジックリンはプラスチック素材やラッカー塗面に影響を及ぼさず、
はみ出しや部分塗装の拭き取りに使えます。
上記は張飛の腕パーツに水性ホビーカラーのホワイトを塗装途中、
誤って塗料皿に落としてしまった時の写真。
白色が水性ホビーカラー、金色がMr.カラーのラッカー、青色が成形色。
金色の部分にホワイトがべっとり付いてしまいました。
ここでマジックリンを使い、金色のラッカー塗面に影響無くホワイトだけを
溶かしリカバーすることが出来ました。これは気持ち良いです。
リニューアルされた水性ホビーカラーはとても使いやすかったので、
臭いなどで環境が整わず今まで塗装をやりたいけれど敬遠していた、
という方にも是非ともお勧めしたい性能の塗料となっていました。
今回の三国創傑伝張飛ゴッドガンダムは、義兄弟3体の中では
塗装難度が1番高かったです。
もともとのデザインのカッコよさもあり、しっかりと塗り分ければ
満足度も3体の中で1番になるだろう素養のあるキットではないでしょうか。
可動範囲は1番狭いですが^^;
今後もボチボチマイペースではありますが、シリーズ網羅目指して
創傑伝キットを製作、ご紹介していけたらと思っておりす。
ではでは。
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