はじめに
今回紹介するガンダムは、
HGUC 169 「V2ガンダム」です。
キットは2014年01月発売。定価1,300円(税抜)。
V2ガンダムはTVアニメ「機動戦士Vガンダム」で、
主人公ウッソ・エヴィンが搭乗する後半の主役ガンダム。
1/144HG化されていないガンダム作品の主人公機をリリースする
オールガンダムプロジェクト(AGP)にて、Vガンダム後半の主人公機となる
V2ガンダムの簡単フィニッシュを紹介いたします。
※機体本体と基本装備のみに
ゲート処理、合わせ目消し、部分塗装、スミ入れ、つや消しクリアーの
簡単フィニッシュを施したキットの素立ちレビューとなります。
素立ち総観
右手にビームライフルを装備。
ビームシールドや付属のコアファイターなどはオミットしています。
関節構造
首関節はAGP共通のポリキャップでダブルボールジョイント式。
V1ほどではありませんが、下に俯くポーズが可能です。
胴体は腹部と腰部でボールジョイント接続。
肩部接続のボールジョイント。肩アーマーの基部にも可動軸が設けられています。
肩を後方にスイングし胸を張ったポーズが取れますが、肩アーマーと
ミノフスキードライブが干渉する場合があります。
股関節は軸パーツの組み合わせで広い可動域をもっています。
足首関節の構造。
アンクルアーマーの前部分はスネパーツに接続。
左右後ろのアンクルアーマーはワンパーツで、関節パーツの後方から
ボールジョイントで接続されます。
肩アーマーの追加可動軸のおかげで、腕は横にめちゃくちゃ上がります。
接地性もかなり高めです。
ヒジ関節は設定デザインに忠実になったため、あまり曲がらなくなっています。
逆にヒザ関節はよく曲がります。
合わせ目
頭部が前後張り合わせで、ヘルメット上部に合わせ目が出ます。
腕部は肩アーマー上部、
前腕正面の一部、
ヒジ裏に合わせ目あり。
脚部はスネパーツ前後に出ます。
ミノフスキードライブの先端、
モナカ割りのビームライフルにも合わせ目処理が必要です。
部分塗装
頭部はツインアイのメタグリーンとバルカンのグレーを塗装。
メインカメラの正面は付属シールを貼っていますが、後部カメラは
シールが付属していないので塗装しています。
胴体コクピット下部と腰部ダクト内をミッドナイトブルーで塗装。
上半身は肩アーマー横のスラスター、腕部と腰部のハードポイント、
ミノフスキードライブ下部やリアアーマーのダクト(?)内等をミッドナイトブルー。
下半身もヒザアーマーやアンクルアーマーのスラスター、ハードポイント等を
ミッドナイトブルーで塗装。
ミノフスキードライブ内部の黄色は付属シール。
背面に突き出したコアファイター機首パーツの一部をブルーで塗装。
ビームライフルの上下センサーは付属シールです。
注意点
製作上、特に大きな問題点はありません。
サイズが小さいことくらいです。
キット比較
素組みキットと比較。
V1と同様、元デザインがシンプルな構成なので
素組みでも完璧に近い色分けです。
ダクト内やハードポイントをミッドナイトブルーに塗装するだけで
V1以上にグッと締まりが出るでしょう。
兄弟機であるV1と並べてみます。
ハードポイントやヒザアーマー等の共通点が面白いです。
MGと違い、ほぼ設定通りの身長差になっていました。
宇宙世紀120年代以降の小型の主役ガンダム達と並べます。
全機小サイズながら高い密度とクオリティを持っています。
素立ちキマリ度
評価:★★★★☆ 星4つ
今まで立体化されたV2の中でも
見た目は最高の部類に入ると思います。
星5つに一歩届かなかったのが
V1と共通した大きな手首です。
ここさえ設定の小ささであったならば
文句なしの満点でした。
ビームライフル厚みも少々気になるところではあります。
思起 V2ガンダム
「機動戦士Vガンダム」は、V2ガンダムに乗り換えた後半の話の方が好きで
地球に降りてからホワイトアーク隊が活躍するエピソード付近をよく見返します。
ドッゴーラの回転をミノフスキードライブの出力で止める、
ビームシールド最大で海を割る、光の翼の歌など、
V2の性能が徐々に発揮されていくのもこの辺りですね。
HGUCガンブラスターが発売されれば2機は必ず購入しますし、
HGUCホワイトアークも決して不可能な大きさではないですよね、バンダイさん。
V2ガンダムは正式にはヴィクトリー2ガンダムだそうで、パッケージの
英語表記も「VICTORY TWO GUNDAM」となっています。
本編ではウッソが出撃時に1回だけ言ってたような覚えがあります。
当時、子供心にV2の大きな胸の「V」の字がカッコ悪いと思っていて、
素のV2よりV1やVダッシュの方が好きでした。
しかし子供とは最強に憧れるもの。
V2アサルトバスターはまさに卑怯と言わざるをえない存在で
少年のハートを鷲掴みにされたものでした。
残念ながら劇中では完全なるV2AB状態での活躍シーンは無かったものの、
初めてプレイしたスパロボだった第2次Gで、全改造ボーナスの
パワーアップ形態として登場したV2ABを大暴れさせていました。
現在は一周回って素のV2ガンダムが1番好きになっています。
V2のキットとしては、当時どうしてもアサルトバスターが欲しくて
BB戦士版を購入していましたが満足できず、
完全なV2ABを再現できる唯一の方法だった旧1/100HGのV2アサルトと
V2バスター2体を思い切って揃え、
組み合わせたアサルトバスターの雄姿に惚れ惚れしていました。
子供の小遣いで1,800円×2の出費は大変なことでしたが。
旧1/144は光の翼が再現できるクリアパーツが標準で付いていたりと
遊べるキットでしたが、奥まったツインアイや肩アーマーの造形が好きではなく、
こちらもV2よりV1の方がお気に入りでした。
なぜかHQという大人っぽいブランド扱いでV2バスターが発売されましたが
ここはもう一息頑張ってアサルトまで出して欲しかったです。
MGのV2は出来が良さそうで気にはなっているのですが、関連機体を
素立ちで並べて飾ることを趣味とする私としては、
どうしてもMGV1やRE/100ガンブラスターとの身長差が
我慢できないと思いますので、未だ手を出せずにいます。
おわりに
HGUC 169 V2ガンダムは、AGPで先行してリリースされていた
ヴィクトリーガンダムの最大の欠点だった、ヒジ関節が設定通りの造形に改善。
プロポーション、色分け、可動範囲と、小サイズながらかなり高い完成度で、
1/144スケールのV2ガンダムとしてほぼほぼ決定版と言えるキットです。
素立ちだと手首の大きさだけが気になりますが、
武器を持たせたポーズを取らせたり、F91やクロスボーン等の他キットから
少々弄って付け替えれば、ある程度ごまかすことが出来るかもしれません。
Vガン好きの方には必ず手に取ってほしいくらい、HGUC V2ガンダムは
お気に入りのキットです。
最強好きの方には、追加アーマーで全身のボリュームがアップし、
両手で武装を持つため手首の欠点が無くなった
HGUC V2アサルトバスターガンダムをオススメします。
ではでは。
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