HGUC 095 Hi-νガンダム 簡単フィニッシュ ガンプラ レビュー

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はじめに

今回紹介するガンダムは、
HGUC 095「Hi-νガンダム(ハイニューガンダム)」です。
キットは2009年06月発売。定価2,200円(税抜)。

Hi-νガンダムは小説「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
ベルトーチカ・チルドレン」で、
主人公のアムロ・レイ専用機として活躍する主役ガンダム。

HGUCシリーズ屈指の傑作キット、086 νガンダムから
しばらくして発売された、小説版νガンダムとなるHi-νガンダム。

2007年のMG版発売時に公式設定となったオリジナルデザイナー
出渕氏のリファイン版を基に立体化されています。
逆襲のシャアシリーズからガンダムUCシリーズへの橋渡し的な
キットとして、果たしてνガンの出来の良さを引き継いでいるのか、
簡単フィニッシュのレビューをいたします。

※機体本体と基本装備のみに
 ゲート処理、合わせ目消し、部分塗装、スミ入れ、つや消しクリアーの
 簡単フィニッシュを施したキットの素立ちレビューとなります。

素立ち総観

装備は両腕にビームライフルとシールド。
バックパック左右のファンネルラックに
フィンファンネル6基をマウント。
ニューハイパーバズーカはオミット。

フィンファンネルを取り外した背部。

機体カラーは、出渕リファイン版の薄めのブルーを基調としたものです。

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関節構造

首のボールジョイントは基部が上方へ傾けられます。

俯きポーズもまずまずです。

腰はボールジョイント。
フィンファンネルを装備させたら
若干腰が浮くことがあります。

肩の接続はνガンダムと同じ軸パーツ組み合わせ構造。
確実で可動範囲の広い構造です。

肩のスイングが可能で胸を張れます。

股関節はボールジョイント接続。

足首の関節構造。νガンダムより簡略化されています。

ファンネルラックは上下左右にある程度可動が可能。
プロペラント/スラスターユニットも基部がボールジョイントで
それなりの角度調整ができます。

合わせ目

頭部はνガンダムからのフィードバックで
合わせ目が出ない構成。

肩アーマーサイドのスラスター辺りも
νからのフィードバックで合わせ目が目立ちません。

背部には、ファンネルラック上部スラスターと
プロペラント/スラスターユニットの中心に合わせ目が出ます。

νと同様、本体の正面に合わせ目はゼロです。

ビームライフルはいつも通りのモナカなので
合わせ目があります。

部分塗装

頭部のツインアイをゴールドで塗装。
前後のメインカメラは付属シールです。

左襟のロンドベルマークと、左肩アーマーの
アムロのパーソナルマークはマーキングシール。
肩アーマー前後のスラスターはシルバーで塗装。

腰のV字をホワイト。
フロントアーマー、サイドアーマー、リアアーマーの各スラスター内部を
シルバーで塗装。
左フロントアーマーのロンドベルマークはマーキングシール。

脚部はスネのスラスター内部をブラック、
爪先をシルバーで塗装。

ふくらはぎ上部のスラスター?もシルバー塗装。

プロペラント/スラスターユニットの基部は
本来カッパーのようですが、ゴールドで塗装。
先端のスラスター部をグレーで塗装。

ビームライフルはホワイト部を塗装。
ガンメタ部分もシルバーでの塗装が必要なのですが
手抜きで塗っていません^^;
ライフルはνで頑張っていただけに残念ポイントです。

シールドのスプリッター迷彩はパーツ分けで再現。
本キット最大のウリと言えます。
パーソナルマーク等はマーキングシール。

ダミーのフィンファンネルは基部等をグレーで塗装。

注意点

フィンファンネルは4基がダミーで、νガンダムほどでないにしろ
処理には根気が必要です。
額アンテナ中心部の細かい彫刻は削り取らないよう注意です。

キット比較

キット素組みと比較。色分けはほぼ申し分ないでしょう。

HGUC 086 νガンダムと比較。
設定通りHi-νの方が一回り小さいです。

差し色に赤も黄色も入ってない主役ガンダムってなかなか
ないですよね。映像媒体ではない小説作品ならではの設定です。

カラーリングはシンプルですが、フィンファンネルを取り付けた
状態はνと比べてヒロイックさ全開です。

HGUC 086 νガンダム 簡単フィニッシュ ガンプラ レビュー

素立ちキマリ度

評価:★★★☆☆ 星3つ

パーツパーツは非常にシャープでカッコいいのですが、
素立ちさせてみると本体のバランスが全体的に悪く感じます。
肩アーマーの小ささと、ヒザ関節が真っ直ぐにならないのが
違和感なのかも。

さらに素立ちでの最大のマイナスポイントがフィンファンネルです。
リファイン画の再現でファンネル同士の間隔が広く、
ファンネルラックを後方に向けると、飾る際にかなりの奥行きを
必要とします。ファンネルを翼のように横に広げたとしても
あまりカッコよくはなりません。

MGのVer.Kaのようにファンネル接続部に可動箇所を設け、
ファンネル同士の間隔が調整できれば理想でした。

νガンダムという優秀な前身が存在するため、素立ちキマリ度は
厳しめに3点としました。

思起 Hi-νガンダム

Hi-νガンダム(ハイニューガンダム)という名称は、近年の
ストライクフリーダムやバルバトスルプスレクスといった
長めの機体名とは対照的で、Hiという短い言葉だけで
強化感が表せていますね。
Hi-sガンダムというνのボツ名称もうまく拾い上げた
シンプルでよい機体名です。

小説「ベルトーチカ・チルドレン」はほぼ劇場版と同じ流れでしたが、
クェスのベルトーチカへ対する心証が、チェーンへの
あからさまな嫌悪感とはまったく別のものだったことが一番印象的でした。

アムロベビーの存在が追加されていますが、話の肝が
サイコフレームとベビーでどっち付かずになっており、
私は大きな意味合いを見出すことが出来ませんでした。

小説内のHi-νガンダムはHi-νたる描写は皆無で、口絵に描かれたイラストのみ。
もともとνの小説版デザインとして同一機体だというものと、
後年に後継機として固められていった設定のものがありますが、
私の長年のイメージはスパロボでアムロがνガンダムから
乗り換える終盤の機体です。

近年ゲームでの使用や立体化で注目されだした
ハイパーメガバズーカランチャーは、小説内ではメガバズの伝統?通り、
外してましたね。

リファイン版のデザインが発表された当時の感想は
おそらく皆さんと同じです。ナンジャコリャ、でした^^;
やっぱりHi-νはドッシリとした体型のパープルカラーの方が好みです。

キットとしては、今回のHGUC以外では
モチーフとなった少年法師霧丸と天翔竜孔明νガンダムを
組んだことがあります。
MGのVer.Kaはものすごくカッコいいので、いつかは組んでみたいですね。

おわりに

HGUC 095 Hi-νガンダムは、νガンダムがほぼ完璧で
その期待が高かったために、比較すると若干落ちる出来だと言えます。
しかしあくまでもνガンダムと比較した場合というだけで、
単体で見れば十分ハイクオリティなキットであると断言しておきます。

武装類はコストカットの影響が顕著で残念な部分はありますが、
本体やシールドのパーツ分けは非常に優秀です。

願わくば、Ver.Kaのような初出版に近いデザインの
リニューアルキットを出していただければ幸いです。

ではでは。

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