はじめに
第1回目に紹介する主役ガンダムキットは、HGUC 021「RX-78-2 ガンダム」です。2001年5月発売。定価1,000円(税抜)
TV版および劇場版、「機動戦士ガンダム」で主人公アムロ・レイが搭乗する機体。
HGの歴代主役ガンダムを簡単フィニッシュで作ると決めてから、最初に製作したキットです。
製作開始は2014年3月頃。初めての簡単フィニッシュで自分なりに試行錯誤、進んでは止まりを繰り返しながら、完成には2ヶ月程度かかりました。
本キットは2000年代前半のHGUCやHG SEEDシリーズに見られた、全関節にポリキャップを使用した安定感のあるシンプルな構成。
合わせ目の箇所は多いですが機体の設定色はほぼ再現され、素組みでも見栄えがよく、改造の練習にも最適。
RX-78-2 ガンダムの1/144スタンダードキットとして、申し分のない内容と言えます。
※機体本体と基本装備にゲート処理、合わせ目消し、部分塗装、スミ入れ、つや消しクリアーの簡単フィニッシュをほどこしたキットの素立ちレビューとなります。
素立ち総観
装備はビームライフルとシールド。ハイパーバズーカは付属していますがオミット。
関節構造
首関節は一軸のボールジョイント。アゴが引けずうつむけません。
腰は棒一軸。
肩ブロックは棒接続。ライフル両手持ちのために前方へ大きく引き出すことが可能なのですが、後方へはほぼ引けず、胸を張ったポージングは不可。
股関節のボールジョイント。
足首のボールジョイント。開脚性、接地性はほどほど。
合わせ目
頭部は前後張り合わせにより、頭頂部から側面にかけて合わせ目があります。
青い胴体部は上部に合わせ目が出ますが、側面は段落ちとなっているので目立ちません。
腕部は肩側面と前腕の前後に。
脚部はもも前後、すね前後、アンクルアーマーの中央に合わせ目が出ます。
ビームライフルもモナカ割り。中心に合わせ目があります。
合わせ目消しは以上。正面に出る箇所が多いですが、ほとんどが白成型色なので処理後はあまり目立たなくなります。
部分塗装
頭部。ツインアイとバルカンのイエロー、隈取りのレッド、側面のダクト内をブラックで塗装。メインカメラ前後のレッドは付属シール。
この頭部の塗装がうまくいった時はかなり興奮しました。
目立ちにくいですが、首にグレーを塗装しています。
股間のV字をイエロー。
足の甲のグレー。ほとんど見ません。
ライフルのスコープをイエロー。
シールドは二つある穴?の中をブラックに。
部分塗装は以上。非常に少ないですね。
ディテールもあっさり目のため、スミ入れ箇所も少ないです。
注意点
これといった大きな注意点はありません。背中のビームサーベルが外れやすいくらいでしょうか。
キット比較
HGUC 021の素組みキットが手持ちに無いので、HGUC 191 RX-78-2 ガンダム(REVIVEガンダム)の素組みと比較です。
同じ機体でもまったくの別物ですね(笑)。21番はガッシリ、191番は細身でスタイリッシュ。素立ちの決まり方にも雲泥の差があります。
191番のリバガンは単体だと確かにカッコいいのですが、歴代ガンダムで並べた際のデザインの整合性といった面で見た場合は、今回の21番に軍配が上がるでしょう。
HGUC191リバガンの簡単フィニッシュレビューはこちらです。
素立ちキマリ度
評価:★★☆☆☆ 星2つ
可動範囲は今の目で見れば少々物足りなく感じますが、その分ゆるい箇所もありません。それなりに大地に立っている感じです。
今回はこのガンダムを低めの星2つとし、今後の基準値とします。
思起 RX-78-2 ガンダム
いわゆるファーストガンダム。最近のネット界隈では「おっちゃん」と呼ばれていますね。
わたしはファースト直撃世代ではなく、物心ついた頃にはΖガンダムなどが既に存在していたので、子供心には野暮ったい最初のガンダムといった印象しか持っておりませんでした。
年齢を重ねるにつれ、ファーストの映像作品を何度も鑑賞したり、多くのデザインアレンジされたプラモデルに触れることで、現在では自分の中で非常に味わいのある存在となっております。
わたしが人生で一番最初にガンプラに触れたのは、4、5歳の頃に父親と一緒に作った1/144旧キットのガンダムとガンキャノン。
幼いわたしは主役のガンダムを作りたがり、父親に脇役のガンキャノンを押し付けました。
ですが、幼少のわたしにあの悪名高い肩関節を仕上げられるはずもなく、肩がガッチリと固定されたファーストガンダムが思い出のマイファーストガンプラです。
おわりに
今回のHGUC 021 RX-78-2 ガンダムは、HGUCブランドの21番目に満を持して発売されました。
当時は1/144サイズのファーストガンダムキットが旧キット、旧HG、FGしかなく、クオリティの高い1/144ガンダムのスタンダードキットとして、多くのユーザーに歓迎されたと思います。
HGUC 013 ガンダムGP01を経て、技術が安定してきた21番目に出したことが功をそうしていますね。
HGUC 191 RX-78-2 ガンダム(REVIVEガンダム)が発売された現在でも、アレンジが少なく非常に味わいのあるキットですので、おススメできます。
ただ単品では手に入りづらい状況が続いていますので、ぜひ定期的な再販をお願いしたいです。
キットのポテンシャルが高いので、簡単フィニッシュ初心者の当時の自分なりに満足していましたが、今回改めて見ると作り直したい箇所が所々ありました(特につや消しトップコートのかぶり具合が酷い)。
初期に製作したキットは今後改修を検討したいですね。撮影技術に関してもこれから要勉強です。
ではでは。
νガンダムのレビューはこちらです。