はじめに
今回紹介するガンダムは、HGUC 013「ガンダムGP01 ゼフィランサス」です。キットは2000年8月発売。定価1,200円(税抜)。
OVA「機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY」および劇場版「機動戦士ガンダム0083 ジオンの残光」で主人公コウ・ウラキが搭乗する前半の主役ガンダム。
前回紹介したHGUC 021 RX-78-2 ガンダムの次に製作した、2体目のガンダムキットです。
HGUCシリーズ13番目にして一番最初に発売されたガンダム系の機体。その気合の入った出来の良さに当時ドギモを抜かれました。
※機体本体と基本装備にゲート処理、合わせ目消し、部分塗装、スミ入れ、つや消しクリアーの簡単フィニッシュをほどこしたキットの素立ちレビューとなります。
素立ち総観
装備は基本のビームライフルとシールド。ブルパップマシンガンも付属しますがオミットしています。
関節構造
首は一軸ボールジョイント。グレーのメカパーツのおかげで見栄えはいいのですが、うつむきポーズは不可能です。
腰は棒一軸の接続です。
肩関節は胴体内部にポリキャップが仕込まれております。肩ブロックは後方へ引くことができるため胸を張ったポーズが可能。
股関節はボールジョイント。
足首もボールジョイントです。
合わせ目
頭部の合わせ目は頭頂部から側面にかけて。トサカ横の追加アンテナを後ハメに加工しないと、合わせ目処理の時に邪魔になります。
青い胴体部は上部および側面部に合わせ目が出ます。
腕部は肩ブロックの白いアーマー上部と肩内部グレーのフレーム、前腕の前後にあり。
脚部はもも前後とすね前後に合わせ目が出ますが、もも正面はモールドになっているため目立ちません。正面からは見えませんが、アキレス腱位置のアーマーの中心にもあります。
ビームライフルはモナカ割り。シールド上部側面にも合わせ目があります。
部分塗装
メインカメラ前後とツインアイをメタグリーン、くま取りのレッド、バルカンのイエローを塗装。
胴体は、左右と中心部のサブカメラをメタグリーン、胸V字と股間の「一」をイエロー、左胸のセンサー?とコクピットハッチ上下をグレーに塗装。
カメラのメタグリーンは暗すぎて目立ちませんね。後に製作したMk-II以降は、メタグリーンにホワイトを混ぜ明るめのグリーンにして改善しています。
脚部は膝のレッド、もも上部フレーム部とふくらはぎバーニアのグレー。
バックパックは上部イエローと背部センサー。
武装は、ライフルスコープ部のレッドとシールドのブルー部を塗装しました。
シールドはコバルトブルーで塗装したため、胸部のブルーと色味が合っていません。
その他、全身に渡って黒いライン部の塗装とハイディテールゆえに多くのスミ入れが必要です。
注意点
トサカ横の追加アンテナのフラッグ処理は折らないように注意が必要。
ライフルはトリガーガードが無いデザインなので、手から落ちやすいです。
キット比較
HGUC 021 RX-78-2 ガンダムと比較。プロポーションバランスは同じようですが、やはり全身の情報密度がダンチです。
素立ちキマリ度
評価:★★☆☆☆ 星2つ
可動範囲はRX-78と同等で、HGUC初期の標準程度。
肩関節によって若干胸を張ることが可能ですが、頭部の可動域が狭いのがマイナスです。
思起 ガンダムGP01ゼフィランサス
「試作1号機」や「ゼフィランサス」といった呼び名が複数ありますが、「GP01」が自分は一番しっくりきます。
0083は劇場版のF91と同時期に展開していましたが、OVA作品だったため子供の自分には当時F91ほど馴染みがありませんでした。実際に作品をまともに鑑賞したのは高校生くらいだったと思います。
キャラクター、MSともに描写が細かく人気の高い作品ですが、やはり後半のあの二人の関係が唐突すぎて、そこだけが私は残念な印象を持っています。
GP01に初めて触れたのは映像作品や旧1/144キットではなく、BB戦士の白龍頑駄無でした(モチーフはフルバーニアンの方ですが)。
SD作品でもF91が超優遇されていましたが、GP01モチーフのキャラは当時カッコいいと思ったものが多かったようで、上記の白龍頑駄無や元祖SDのバーサル騎士GP01を購入していました。
プラモデルキットでは、人気もありシンプルで設計しやすいのか、各ブランドシリーズで比較的初期に発売されることが多いです。その割に出来が良いキットばかりですね。
ちなみに、私はフルバーニアンよりもこっちの陸戦派です。
おわりに
今回のHGUC 013 ガンダムGP01 ゼフィランサスは、HGUCのガンダム第1弾として、相当気合いを入れて設計したであろうことがひしひしと伝わってくる傑作キットです。
その細かいパーツ分けやハイディテールっぷりは、今の目で見ても魅力に溢れていますのでぜひ手に取って頂きたいですね。
ただし、部分塗装と合わせ目、ハイディテールによるスミ入れ箇所は多く、簡単フィニッシュの難易度は高めだと思います。
ではでは。
GP03S ステイメンのレビューはこちらです。