はじめに
今回紹介するガンダムは、
HGFC 127 「シャイニングガンダム」です。
キットは2011年08月発売。定価1,500円(税抜)。
シャイニングガンダムはTVアニメ「機動武闘伝Gガンダム」で、
主人公ドモン・カッシュが搭乗する前半の主役ガンダム。
オールガンダムプロジェクト(AGP)以前にリリースされていた
GガンダムのリニューアルHGシリーズ、HGFCのシャイニングガンダムです。
全身のパーツを差し替えることで1/144スケールながらスーパーモードを
再現できる好キットですが、今回はノーマルモードでの
簡単フィニッシュレビューをいたします。
※機体本体と基本装備のみに
ゲート処理、合わせ目消し、部分塗装、スミ入れ、つや消しクリアーの
簡単フィニッシュを施したキットの素立ちレビューとなります。
素立ち総観
格闘タイプのモビルファイターですのでビームライフル等の手持ち武器は無し。
ノーマルモードで握り拳のみの素立ちです。
バトルモード、スーパーモードへの変形はオミットしています。
関節構造
首関節はポリキャップのダブルボールジョイントですが、
胴体側のボールジョイントはほぼ機能していないため
実質一軸のボールジョイントです。
さらに顎が胴体部と干渉するため、頭部を下げることはできません。
胴と腰はシングルボールジョイント接続です。
肩部の接続もボールジョイント。
肩がスイングでき胸が張れますが、肩ボールジョイント部が赤成型色のままだったので
若干赤色が目立ちます。ここはグレーに塗装しておいた方が良かったかも。
股関節は軸パーツの組み合わせで、保持力と可動域を両立。
HGキットでは珍しく、リアアーマーが後方へ可動します。
足首関節の構造。
足首の接地性は高くありません。
ヒジとヒザ関節はポリキャップ内蔵により、スムーズに広く可動します。
合わせ目
頭部は側面下部のダクト(?)部に合わせ目あり。目立たないので処理はしていません。
胴体上部。
肩アーマーの赤色部分、上面と側面に合わせ目あり。
前腕の中心。
脚部はスネ前面下部とふくらはぎの中心に。
コアランダーの側面にも合わせ目あり。
部分塗装
頭部はメインカメラ前後とカメラアイをメタグリーン。
バルカン部をイエローで塗装。
また、胴体側の首付根をグレーで塗装。
胴体部はマシンキャノンをイエローで塗装。
胴体中心のカメラアイ(?)は、グリーンのクリアパーツ内に付属の
シルバーのシールを貼っています。
腰フロントアーマーの各ダクト内をブラックで塗装。
左右アーマーの黒ラインは付属シールです。
腰サイドアーマーの▽部をイエローとブラック。
肩アーマー内部をグレー。
スネ横のバーニアカバーをブルーで。
ガンダムマーカーブルーで塗装しましたが、濃いめの青なので
ここはもう少し薄い青で塗った方がよいです。
脚部正面のダクト内をブラック。
アンクルアーマーの黒いラインは付属シールです。
コアランダー上部はガンダムと合体するとほぼ見えなくなりますが、
若干イエローとレッドで塗装しています。
コアランダー下部はバーニア部分をホワイトとグレーで塗り分けています。
注意点
特になし。
キット比較
前番組だったVガンダムの前半主役機ヴィクトリーガンダムと。
16m級と15m級なので身長差は再現されていますが、両キットとも
1/144としてはサイズが若干大きめとなっています。
素立ちキマリ度
評価:★★★★★ 星5つ
プロポーションはバッチリ。
顔がもう少し俯ければ最高でしたが、
それでも素立ちがカッコよく決まっています。
ゴッドに不満があった分、シャイニングは最高でした。
思起 シャイニングガンダム
「機動武闘伝Gガンダム」は、私が本格的にガンダムシリーズにハマり出す
きっかけとなった作品です。TVアニメで毎週欠かさず視聴した作品は
Gガンが初めてだったかもしれません。
とは言っても、シャイニングガンダムが活躍していた前半部は
飛び飛びでしか見ておらず、毎週見るようになったのはゴッドガンダム登場後の
後半部からでした。
前番組のVガンダムの最終回付近が印象的だったので、
自然と次のGガンダムにも期待を寄せていました。
しかし、第1話は当時の自分にはあまり面白いとは思えなかったのでしょう。
それ以降はほとんど見ておらず、シャイニングが活躍する番組前半は、
後半でどハマりし出した以降にレンタルビデオで後追いしました。
1クール目はその後の展開を見越して丁寧に話が作られていますが、初見だと
ややパンチに欠けます。やはり本番はマスターアジアが登場する2クール目からで、
ここから視聴者の評価が一気に変わっていったのではないでしょうか。
シャイニングガンダムは当初、放送直前くらいまでライジングガンダムと
発表されていた記憶があります。
必殺技が黄金の指だったり(映像では緑に発光してますが)、真スーパーモードで
全身金色になったりと、シャイニングに変更して大正解だったかと。
デザインについては、当時ノーマルモード時の頭部が下膨れっぽくて
カッコいいとはまったく思うことができず、
それも番組前半を視聴していなかった原因の一つでした。
途中から、これはフェイスオープン設定を考慮された形状であることに気付き
段々と気にならなくなりました。
スーパーモードの全身ハッチオープンギミックについては昔も今も大好きで、
デザインコンセプトの一つである歌舞伎のイメージが上手く取り入れられた
秀逸なデザインだと思います。
シャイニングのキットは旧1/144と1/100HGを所有していました。
アニメ制作側との情報共有が間に合わなかったのか、どちらも
シャイニングフィンガー再現用パーツが付属していないのが残念でした。
ただし1/144では一部のスーパーモード用パーツと共に、別売りの武器セットで
フォローされていましたね。
1/100HGの方は当時としては破格のプロポーションだったと思います。単品で
スーパーモードが再現でき、システムインジェクションでの色分けもグッドでした。
MGは作っていませんが、胴体の造形が設定や劇中とかなり異なっているのが
不評でしたね。そろそろゴッドとともに2.0を見てみたいです。
おわりに
HGFC 127 シャイニングガンダムは、HGUC100番以降の高水準かつ、
AGPで構成が簡素化に向かう以前に発売されたアナザー系のガンダムです。
先にリリースされていたHGFCゴッドガンダムの欠点だったプロポーションが
大幅に改善され、ほぼ欠点の無い決定版的な内容に仕上がっていると言えます。
ふくらはぎ横バーニアカバーの色分け、ビームソード柄先端の大きな別パーツ、
若干気になる箇所はここくらいでしょうか。
スーパーモードへの変形は差し替えになりますが、だからこそHGサイズで
各モードがカッコ良く再現されている非常にオススメな1体です。
ではでは。
ゴッドガンダムのレビューはこちらです。
コメント