HGCE 192 フリーダムガンダム 簡単フィニッシュ ガンプラ レビュー

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はじめに

今回紹介するガンダムは、HGCE 「フリーダムガンダム」です。キットは2015年8月発売。1,800円(税抜)。

フリーダムガンダムはTVアニメ「機動戦士ガンダムSEED」で、主人公キラ・ヤマトが搭乗する後半の主役ガンダム。続編の「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」でもキラが引き続き搭乗。

1/144HGでリニューアルキットをリリースするオールガンダムプロジェクトから引き継いだHG REVIVEプロジェクトの一環として、2015年にREVIVEガンダムの直後に発売されたフリーダムガンダム。

HGCEとして生まれ変わったSEEDシリーズの人気MS、 自由の翼、フリーダムガンダムの簡単フィニッシュキットレビューをいたします。

※機体本体と基本装備にゲート処理、合わせ目消し、部分塗装、スミ入れ、つや消しクリアーの簡単フィニッシュをほどこしたキットの素立ちレビューとなります。

素立ち総観

右手にルプスビームライフル、左手に対ビームシールドを装備。

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関節構造

首関節は上下ダブルボールジョイントのポリキャップ。アゴを引いたうつむき可動も平均以上です。


胴から腰にかけてはの2箇所のボールジョイント接続。背負い物の重量がかなりありますので、のけぞり防止のためか腰側のボールジョイントはポリキャップではなくKPSで接続されています。


胴体と肩ブロックの接続もボールジョイント。


肩部ボールジョイント接続のおかげで、おなじみの胸を張ったポーズもとれます。


こちらもおなじみとなった棒軸を組み合わせた股関節です。高い可動範囲と保持力があります。


足首の関節構造。接地性は意外と低かったです。


ヒジとヒザ関節がKPSの二重関節でよく動きますが、足首の可動範囲はせまいです。腰のクスィフィアスレール砲も脚可動の邪魔をします。


背中のウイングも設定どおり展開。ハイマットモードも迫力たっぷりです。


ウイング基部はKPSパーツで保持力はまずまず。翼は後方にも横方向にも向けることができます。


フリーダムといえばコレ。旧HGキットでは不可能だったハイマットフルバーストも再現可能。

合わせ目

頭部ヘルメットは前後貼り合わせで、左右のバルカン砲周辺に合わせ目が出ます。

本体で処理した合わせ目はこれだけ。あとは段落ちなどでうまく目立たないパーツ分けになっています。


クスィフィアスレール砲は、もなか割りで前も後ろも中心に合わせ目が出て目立ちます。


ルプスビームライフルは合わせ目は上部には出ませんが、銃身下部には出ます。

部分塗装

頭部はデュアルアイをイエロー、バルカン砲部をグレーで部分塗装。メインカメラ前後はシールを使用しています。


胴体正面の部分塗装は、胸のバルカン?マシンキャノン?の砲口のグレーのみ。


腕部では、肩ブロックのスラスター基部をホワイトで塗装。


脚部は、スネ中心のスラスター内部をレッドで塗り分け。目立ちませんがふくらはぎスラスター内部も同じようにレッドで塗り分けています。その他モールド内をブラックで。


バックパックは、メインスラスター内部をレッドとブラックで塗り分け。上部のイエローとレッドの塗り分けは難易度が高かったので、素直にシールを貼りました。


ウイング内側の画像の青いパーツ部分が気になったので、ミッドナイトブルーで塗装しました。


翼に隠れるのですが、バラエーナプラズマ収束ビーム砲もそれなりに塗り分けをしております。


クスィフィアスレール砲の砲口と後部をレッドで。サイドアーマーの一部とラケルタビームサーベルのライン部をミッドナイトブルーで塗装。


ルプスビームライフルはジャケットのラインと、スコープ内部をブルーで塗装。


シールドでは、片方に張り出した板状の部分をレッドで塗装しました。

全体的に部分塗装かしょは多めでした。

注意点

武装類の細かい部分塗装かしょが多いです。どこまで妥協するかですが、すべて塗装しようとするとそれなりの手間がかかります。

また、サイドアーマー上部のビームサーベルがはずれやすいです。さわっているとポロポロ落ちてくるので、わたしは思い切って接着しました。

最大の欠点として、ウイングの重みで直立がほぼできません。対策としては、ウイングのポジションを後ろではなく横に広げることでしょうか。

キット比較

前半主役機のストライクガンダムと並べて。

SEEDシリーズのガンダムはほぼ背中に大きな背負い物があるので、素立ちさせるのに苦労します。

ストライクは伝統のガンダム配色に近いカラーリングですが、フリーダムガンダムでは青色の割合が増加しました。対となるジャスティスガンダムが赤主体のためでしょうか。

デザイン的な共通点はあまり見当たりませんね。胴体部のフレーム意匠とビームライフルくらいかと。

ストライクではAGP共通の造形だったヒジ関節は、フリーダムでは見栄えが改善されています。

HGCE 171 エールストライクガンダム 簡単フィニッシュ ガンプラ レビュー

素立ちキマリ度

評価:★★★ 星3つ

全体的にスタイリッシュなプロポーションで、見た目はかなりカッコいいのですが、致命的に直立ができません。すぐ後ろに倒れて安定性ほぼゼロです。

注意点に書いたようにウイングを横に向ければ倒れにくくなるですが、設定画では後ろに向けられておりますし、横だと個人的にカッコよく見えませんし……。

また、シールドの保持方法が手持ちしかできず、すぐ傾いてしまうのも減点でした。

思起 フリーダムガンダム

キラがフリーダムに乗るようになるSEEDの番組後半は、キラやアークエンジェルが孤独な環境から解放され、強力なMSや仲間とともに第3勢力として戦っていきます。

ガンダム1機vsガンダム4機の圧倒的戦力差の中、キラ1人でストライカーパックを駆使しながら、孤軍でピンチをくぐり抜けていくSEED前半の展開の方が私は好みでした。

機体デザインについても、ストライクの新かったデザインラインに対して、フリーダムは今までのガンダムの寄せ集めのようなデザインに見えてしまい、第一印象は良くはなかったです。

その中で、翼の複雑そうに見えてシンプルな展開構造やバラエーナの格納、腰レール砲の三つ折り構造などは好印象でした。

わたしの中でネガティブな印象ばかりのフリーダムでしたが、「舞い降りる剣」は後半主役機お披露目回でも上位に入るカッコいい活躍回だと思います。「Meteor -ミーティア-」を聴くだけで熱くなってきますよね。劇場版SEED FREEDOMでも、イントロが流れた時に大興奮してしまいました。

放送当時のキットとしては、旧HGのフリーダムを購入していました。

旧HGストライクと同様に設定画寄りのプロポーションで可動範囲もせまかったですが、ウイング内バラエーナのポリキャップの使い方や、足首関節の構造に光るものがあったキットでした。まだハイマットフルバーストができない時期のキットでしたね。

おわりに

今回のHGCE 192 フリーダムガンダムは、細身の体型で翼も大きくなり、劇中イメージに近いこれぞフリーダムといえるキットに生まれかわりました。

ウイングや頭部の色分け、合わせ目が目立たないパーツ構成、ハイマットフルバーストが再現可能など、放送当時の旧HGを知る方ほど進化に驚くのではないでしょうか。先行のMGやRGからのフィードバックも効いているのかもしれません。

ただ、大きくなったウイングの重みで自立や素立ちは厳しいです。キットと一緒にスタンドも用意しておきましょう。

ではでは。