はじめに
今回紹介するガンダムは、
HGAC 162 「ウイングガンダム」です。
キットは2013年09月発売。定価1,500円(税抜)。
ウイングガンダムはTVアニメ「新機動戦記ガンダムW」で、
主人公ヒイロ・ユイが搭乗する前半の主役ガンダム。
オールガンダムプロジェクト(AGP)第1弾として、衝撃のリリースとなった
HGACのウイングガンダム。
関節にKPSを使用しスタイルと可動性を両立させ、
差し替えでバードモードへの変形を再現したキットです。
そのHGACウイングガンダムの簡単フィニッシュレビューをいたします。
※機体本体と基本装備のみに
ゲート処理、合わせ目消し、部分塗装、スミ入れ、つや消しクリアーの
簡単フィニッシュを施したキットの素立ちレビューとなります。
素立ち総観
右腕にバスターライフル、左腕にシールドを装備。
シールドは腕にマウントではなくグリップ手持ちです。
素立ちで飾ることを前提としているため、
バードモードへの変形はオミットしています。
関節構造
首関節はポリキャップのダブルボールジョイント。
頭部の可動範囲はかなり広めで、カッコよく俯くことができます。
胴体と腰部でそれぞれボールジョイント接続。
肩部の接続もボールジョイント。
バードモード時の見栄え重視のため、ボール関節部が別パーツになっています。
肩関節のボールジョイントにより、胸を張ったポーズが可能。
股関節はAGP以降のスタンダードとなった軸パーツの組み合わせ。
足首関節。アンクルアーマーは1パーツで、
後方からボールジョイントで接続されます。
腕上げ、開脚、接地範囲は高め。
ヒジ関節はAGP共通デザインのフォーマットにより、
前腕のランディングクローを手首側に逃がす必要がありますが
180度近く曲がります。
モモ上げも優秀ですし、変形機構の恩恵で爪先も伸ばせます。
合わせ目
頭部は前後張り合わせ。トサカ側面の丸ポッチに合わせ目がくるので
難易度は高いです。
肩アーマーのスラスター部と、アーマーの内部側面に合わせ目。
前腕後ろ側はほとんどが段落ちモールドで目立たないため
処理はしていません。
スネ正面も段落ちモールドですが、上手い構成なので
処理の必要はありません。
かかと部には珍しく合わせ目がありました。
バスターライフルはもちろん中心に合わせ目が出ます。
ウイングガンダム本体は正面に目立つ合わせ目が出ない
よく考えられた作りです。
部分塗装
頭部前面はツインアイをメタグリーン、バルカンをイエローで塗装。
メインカメラは付属シール。
後頭部はスミ入れのみです。
胴体はマシンキャノンをグレー、胸ダクト内をブラックに。
サーチアイは透明クリアパーツ内に付属シールを貼っています。
腰アーマーはセンター上部のダクトをグレーに。
肩アーマーは、前後の黄色丸パーツのモールドにブラック、
側面スラスター内もブラックで塗装。
脚部はヒザアーマーの▼とスネダクト内をブラック。
爪先のバーニアと甲部をグレー。
背面はバックパックのシールド接続部をグレー。
ウイング部は、赤い小羽根の一部をホワイトで塗装。
バスターライフルは銃口、銃身上部、エネルギーカートリッジ部をグレー、
銃身側面をブラックで塗装。
センサー内部は付属シール。
シールドは塗装はしておらず、上部の▼■モールド内の黒と
先端のセンサー部は付属シールを貼っています。
注意点
大きいウイングの先端にはフラッグらしきものが造形されているので
私は切り落としました。
キット比較
前番組だったGガンダムの前半主役機シャイニングガンダムと並べて。
同じガワラデザインの主役ガンダム同士ですが、
シャイニングは格闘機らしい四肢の力強さで、
ウイングは高機動機らしい細めのバランスで造形されています。
素立ちキマリ度
評価:★★★★★ 星5つ
若干肩アーマーが大きめに感じますが、
絶妙なプロポーションと広い可動範囲により
素立ちがバシッと決まります。
長めのバスターライフルも〇。
思起ウイングガンダム
当時Gガンダムにドップリだった私は、後番組の
「新機動戦記ガンダムW」にもかなりの期待を寄せていました。
新ガンダム5機のデザインにワクワクが止まらず、近所の模型店でもらった
1/144モデルの試作が載ったパンフレットを
昼夜飽きずに眺めていたのを覚えています。
予測不可能すぎる展開の連続だった本編内容もあり、
毎週欠かさず視聴した作品でした。
その年のゴールデンウィークでは、新聞やTVで「GW」の文字を見かける度に
そわそわ反応していました。
ウイングガンダムのファーストインプレッションは
所々パーツがゴッドに似ている、
顔のダクト横のトンガリが武者ガンダムみたい、でした。
バードモードは変形が簡易的すぎて、ゼータやヴィクトリーの変形が
好きだった私はトキメキはいまいち。
ウイングガンダムのデザインは嫌いではないのですが、まさに中2真っ盛りだった
私には、5機の中ではデスサイズが1番のお気に入りでした。
ウイングは前半の主人公機なんですが、ヒイロは機体に
愛着を持っていなさそうに見えます。
ヒイロが搭乗した期間も短くて、なんだかんだ可愛そうな主役ガンダムでした。
もう少し王道的な活躍、せめてトールギスとの一騎討ちには
使用してほしかったかなと思います。
ウイングのキットは旧1/144を持っていました。
やはり特筆すべきは、500円という価格帯で簡易ながらバードモードへ
変形できる点です。このインパクトは大きかったのでしょうか、
当時かなり売れたようですね。
1/100HGは購入はしていませんが、メッキパーツとクリアエフェクトパーツが
付属し、低年齢層にもアピールしていたキットでした。
MGはスマートでカッコいいのですが、ちょっと下半身が美脚すぎると感じます。
おわりに
HGAC 162 ウイングガンダムは、AGP第1弾として
新しいフォーマットのクオリティの高さを見せてくれたキットです。
新素材KPSを関節に使用することにより、小柄な機体ながら
プロポーションと可動範囲の両立を実現。
また、大まかな設定カラーも成形色でほぼ再現されています。
ただし細かい所ではありますが、リリースペースとコスト削減のためか、
若干簡易化されている部分がありました。
(銃持ち手が付属されておらずバスターライフルのトリガー部が省略、
ヒジ関節の共通形状等)
もちろんバードモードへの変形も出来ますし、このサイズで
シールドのサーベル収納ギミックも再現されていますので、
HGACウイングはなかなかオススメの1体となっています。
ではでは。
ウイングガンダムゼロのレビューはこちらです。
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