はじめに
今回紹介するROBOT魂は、<SIDE KMF> 紅蓮聖天八極式です。2009年11月発売。定価4,000円(税抜)。
紅蓮聖天八極式は、TVアニメ「コードギアス 反逆のルルーシュR2」に
登場するナイトメアフレーム(KMF)。
鹵獲した黒の騎士団エース機、紅蓮可翔式をブリタニア帝国のロイドとセシルが全面改修した機体。右腕の輻射波動機構の強化に加え、初の実用化となった次世代フロートシステム「エナジーウイング」を装備し、常人では扱えないほどの高性能となった。ブリタニアと黒の騎士団、両軍の技術が合わさり、ランスロットをも超える最強のKMFと言っていいほどのスペックをほこる。
R2最終盤、ランスロット・アルビオンと最後の決戦を繰り広げた、ROBOT魂<SIDE KMF>のラインナップ後期に発売されたカレンの紅蓮聖天八極式をレビューいたします。
本体
聖天八極式の本体。
今までの紅蓮から全面的にデザインが変更され、禍々しい悪魔をイメージする機体となりました。
大きく尖った耳パーツや、胴体の鳥の顔のような意匠が特徴的で目をひきます。
ふくらはぎの高機走駆動輪(ランドスピナー)は展開し、ホイールは回転します。ここは黒の騎士団機と同じ機構のままです。
背面のコックピットブロックのハッチは開閉式。
右腕(輻射推進型自在可動有線式右腕部)は一見、可翔式から流用の色違いかと思いきや、新規で造形されています。
可翔式では肩ブロックと肩アーマーが一体成型で、ほぼ肩が上がらなかったのですが、聖天では別パーツとなったため多少可動が改善しておりました。
爪も1本1本の根元がボールジョイントで、表情付けが自在です。もちろん腕の伸縮機構も健在でした。
設定では右前腕部を有線射出(ロケットハーケン)できるようになっているのですが、本品ではワイヤーパーツなどは付属しておりません。
飛燕爪牙(スラッシュハーケン)は大型化され、2本となり両肩に装備されるようになりました。2本とも回転し自由な角度にできます。
コックピットブロック下部にアクションベース対応の穴があいており、スタンドを使用して飛翔ポーズで飾ることが可能。
右腕を射出するロケットハーケン以外は、本体のギミックはほぼ再現されております。ロケットハーケン用ワイヤーパーツは、別売りのエナジーウイングハイパーセットに付属しました。
付属品
歴代紅蓮と同様に左手のみ、本体付属の握り手の他に、平手と武器持ち手が付属。
MVS(メーザーバイブレーションソード)となった手持ちナイフ、呂号乙型特斬刀。地味にブリタニアの技術がここにも反映されていますね。造形もシャープでした。
右腕の輻射波動機構パーツ。棒状のパーツは軟質パーツですが、特に可動などはしませんでした。
光輪パーツ。輻射波動砲弾を円盤カッター状に収束したエフェクトパーツです。
劇中では赤いエフェクトでしたが、なぜが本品では緑で立体化されました。発売当初は「キャベツの輪切り」と揶揄されていた記憶が。
赤い色の光輪は、後にハイパーセットで補完されております。
飛燕爪牙(スラッシュハーケン)の展開射出状態パーツが2本付属。
聖天八極式となって最大の特徴となる、エナジーウイングの展開パーツがもちろん付属します。クリアパーツ部はPET素材で成型されており、薄くて雰囲気はよく出ていると思います。
可動範囲
今までのコードギアスシリーズの平均以上には動きます。購入から10年以上経過しておりますが、関節がユルユルとなった部分はなく、まだ安定性は保持しておりました。
右肩が可翔式より若干上がるようになったのが嬉しいですね。
武装
呂号乙型特斬刀は左持ち手にしっかりと握らせることができます。
輻射波動再現パーツは差し替え式。
ちなみに、紅蓮可翔式に付属したワイドレンジ照射用パーツも接続できます。
光輪エフェクトパーツは手首にはさみ込んで固定します。
スラッシュハーケン射出パーツは肩関節から腕を丸ごとはずし、パーツを差し替えます。
エナジーウイング展開パーツは、ひし形の収納時パーツと差し替え式です。
エナジーウイング展開状態の紅蓮聖天八極式。これまでのKMFとは一線を画す機体だということが一目でわかる、印象的な装備となりました。
エナジーウイングは、アームの根元ともう一か所でフレキシブルに可動します。
ウイングを機体前面に持ってくることで、超高速突撃モードもどきも多少無理をすれば可能でした。
機体比較
コードギアス1期2期の歴代紅蓮を並べてみました。
弐式→可翔式はマイナーチェンジでしたが、紅蓮聖天八極式は右腕以外フルモデルチェンジ。その禍々しさが最強を物語っているようです。
IAO、ROBOT魂の紅蓮シリーズはすべて、造形も関節も安定感があった気がします。
ポージング
おわりに
コードギアスの2大人気KMFの1体、紅蓮聖天八極式です。主人公視点でいうと、ラスボス機とも言えますね。
そのデザインと機体名に最初は驚かされましたが、パーシヴァル、ランスロット・コンクエスターを圧倒した活躍ぶりにも驚かされました。
ランスロットを操縦できるスザクのフィジカルの強さは劇中で示唆されていましたが、この機体を軽々と操れるカレンは人間なんでしょうか…^^;
今回のROBOT魂 紅蓮聖天八極式は、コードギアスシリーズの後期に発売されただけあって、シリーズトップレベルのクオリティを持った商品となりました。特に本体は欠点という欠点がなく、ボリューム感と安定感が抜群で遊びやすく、お気に入りの1体です。
特攻モード用エナジーウイングとロケットハーケン用ワイヤーが付属した別売りのハイパーセットがあれば、さらに遊びの幅が広がるでしょう。
ではでは。
エナジーウイング HYPER SETのレビューはこちらです。
紅蓮特式のレビューはこちらです。