はじめに
今回紹介するガンダムは、
HG 「Gセイバー(無重力仕様)」です。
商品名の日本語表記では「ジーセイバー」となっています。
キットは2000年12月発売。定価1,500円(税抜)。
Gセイバーはハリウッド制作の実写TVドラマ作品「G-SAVIOUR」で、
主人公マーク・カランが搭乗する主役ガンダム。
無重力仕様(スペースモード)は宇宙空間戦闘用に装備を換装した状態で、
その他に重力下仕様(テラインモード)も存在。
ハリウッド版ガンダムとして大々的に発表され、スペシャルTVドラマとして
日本でも放送された「G-SAVIOUR」。その放送当時に発売されていた
GセイバーのHGキットを簡単フィニッシュ仕上げで紹介いたします。
※機体本体と基本装備のみに
ゲート処理、合わせ目消し、部分塗装、スミ入れ、つや消しクリアーの
簡単フィニッシュを施したキットの素立ちレビューとなります。
素立ち総観
右手にビームライフルを装備。
関節構造
初期HGUCで多用されていたタイプのポリキャップを使用しているため
首関節はシングルボールジョイント。
頭部は少しだけ俯くポーズが可能です。
胴体は腰での棒軸接続。
肩部の接続も棒軸。
肩のスイング機構が無いため、胸を張ったポーズはとれません。
股関節はボールジョイント接続。
足首関節もシングルボールジョイントのみの可動です。
ちなみに、この発売時期のキットには珍しく
アンクルアーマーが1パーツで成型されていました。
可動範囲は初期HGUCより劣る少なさです。
腰フロントアーマーがまったく動かないので
太ももは上げることができませんでした。
合わせ目
頭部ヘルメットは左右貼り合わせ。
腕部は上腕の側面と、
前腕の正面に合わせ目。
脚部は大腿部とスネ部の正面にガッツリ合わせ目が出るので、処理が必要です。
脚部の裏側にも出ますが、段落ちになっていたりと目立ちにくかったので
処理はしていません。
腰部左右のバインダーも2パーツの張り合わせなので合わせ目があります。
下面は処理しやすいですが、上面はスラスターの中心で分割されていたりと
難易度が激しく高めだったので、処理は諦めました。
ライフルも左右貼り合わせなので、中心に合わせ目があります。
部分塗装
頭部はメインカメラの前後、ツインアイをメタグリーンで塗装。
胴体は上部左右の濃いブルーを塗装。調色が難しかったですね。
中央のセンサー部もメタグリーン塗装。
胸の銅色部分は、奥まった箇所で塗装と調色が難しそうだったので
付属シールを貼りました。これで正解だったと思います。
腰フロントアーマー上部のダクトをブラック。
腕部は上腕のシリンダー部をブラック、関節部をメタバイオレットで塗装。
脚部は大腿部の裏側をホワイトで、関節部をメタバイオレット。
スネ部正面とふくらはぎ部のスラスターをブラック、足首関節を
メタバイオレットで塗装。
腰部バインダーはホワイト部とスラスター部のブラックで色分け。
背面のダクト内もブラック。
ビームライフルのセンサー内をメタグリーンで塗装。
注意点
2000年にリリースされたキットなので、簡単フィニッシュでそれなりに
仕上げるには、そこそこの気合が必要かもしれません。
キット比較
現在、宇宙世紀としては最後のガンダムタイプとなっているGセイバーと、
宇宙世紀最初のファーストガンダムを並べて比較。
カラーリング、フレーム剥き出しの四肢、背面と腰部のスラスター周りと
Gセイバーはガンダムの面影を残しつつも、
非常に独特で面白いデザインになっていました。
素立ちキマリ度
評価:★★★☆☆ 星3つ
独自のスタイルはよく再現されていると思います。
しかし関節構造が古いため、ポーズ付けの自由度が低く
かっこよく素立ちさせるには厳しい面があります。
背部と腰部にボリュームがあるので、
正面よりも真横で眺めた方が魅力を感じることのできるデザインです。
思起Gセイバー
「G-SAVIOUR」は本放送の一度きりしか見ていないため、作品自体を
ほとんど覚えていません。主人公の声を加藤晴彦が演じていたなぁ、
くらいです。
HGの歴代主役ガンダムを作って並べようと決心した際、Gセイバーも
一つのガンダム作品の主役ガンダムとして外せないだろうな
と思っていました。
ちょうど、ビルドファイターズ無印で
モブ機体ですが登場したことも重なっていましたし。
しかし、今まで気にも留めていなかったキットに限って
いざ欲しくなった時には何処にも売ってなく方々探し回ることは、
ガンプラファンにはよくあること。
Gセイバーもまさにそんな感じでした。
結局次の再販まで待って、無事希少なGセイバーをゲットできました。
Gセイバーの機体デザインは、いちおう宇宙世紀に連なった
ガンダムということなので、どことなくF91に似た意匠が多いような気がします。
珍しいデザインラインが各所にあり、全体的に味があっていいと思いますが、
Gセイバーで1番気に入っているのは地味目なそのカラーリングです。
今後、Gセイバーが再びフィーチャーされることは果たしてあるでしょうか。
おわりに
今回のHG Gセイバー(無重力仕様)は、SEED以前に発売されたHGモデルのため
関節構造、合わせ目、色分けと、今の目で見るとすべてが古く感じる
フォーマットだと言わざるを得ません。
しかしながら、決して悪い出来ということではありません。
Gセイバーの特徴的なスタイルイメージはうまく落とし込まれており、
当時なりに力を入れたキットだったと感じる箇所もあります。
恐らく今後リメイクの機会はほぼゼロであろう主役ガンダムの1機ですので、
店頭で見かけることがあったならば、一度は手にしてみてもよい
キットであると思います。
ではでは。
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