はじめに
今回紹介するガンダムはHGUC 053
「ガンダムMk-II + フライングアーマー」の
ガンダムMk-II(エゥーゴ仕様)です。
キットは2005年5月発売。定価2,000円(税抜)。
ガンダムMk-II(エゥーゴ仕様)はTV版および劇場版
「機動戦士Ζガンダム」で主人公カミーユ・ビダンが
搭乗する前半の主役ガンダム。
カミーユがゼータガンダムに乗り換えた後はエマ・シーンが、
「機動戦士ガンダムΖΖ」ではエル・ビアンノが主に搭乗。
2015年にREVIVEキットとして
HGUC 193 ガンダムMk-II(エゥーゴ仕様)が
単品で発売されましたが、REVIVE前の
Mk-IIではエゥーゴ仕様の単品発売はありませんでした。
HGUC 035のスーパーガンダムと迷いましたが、
今回は関節色がより設定に近いフライングアーマーと
セットされたMk-IIを製作しております。
※機体本体と基本装備のみに
ゲート処理、合わせ目消し、部分塗装、スミ入れ、つや消しクリアーの
簡単フィニッシュを施したキットの素立ちレビューとなります。
素立ち総観
装備はビームライフルとシールド。
バルカンポッドが好きなので頭部に装備。
ハイパーバズーカも付属していますがオミット。
フライングアーマーももったいないですがオミット。
関節構造
首は一軸ボールジョイント。
バルカンポッドも取り付けているため
可動範囲は狭いです。
腰は棒一軸。
肩のムーバブルフレームパーツにより
上下スイング可動幅は大きいです。
ただし前後スイングはほぼ無し。
余談ですが、パラスアテネ決戦時の
シールドのダイレクトマウントが可能です。
股関節のボールジョイント。
足首のボールジョイント。
接地性はそこそこあります。
合わせ目
頭部はガンダム系には珍しい
左右張り合わせで正面に出ます。
バルカンポッドも左側ユニットに
大きく合わせ目が出ます。
接着剤のみで消すのは難しそうなので
諦めました^^;。
胴体上部と肩アーマー上部。
バックパックも前後張り合わせにより
上部と側面に大きく合わせ目あり。
腕部は肩内部側面と
前腕の前後。
もも前後、ひざ関節前後、すね前後、
アンクルアーマー、足首内部と
脚部は正面にくる合わせ目が非常に多いです。
ビームライフルはモナカ割り。
上部を塗装すれば目立ちません。
部分塗装
頭部はツインアイをメタグリーンで塗装。
前後メインカメラはシール。
バルカンポッドは全体をミッドナイトブルー、
センサー部をメタグリーン、
左ユニットの丸をレッドで塗装。
胴体は左右サブカメラ内をメタグリーン塗装。
左右サイドアーマー上部をレッド。
腕部はひじ裏、脚部は爪先のへこみ内部を
グレーで塗装。
バックパックは上部左右スラスター内、
下部4つの丸バーニア内をレッド。
ビームライフルは上部をミッドナイトブルー、
センサー内部をメタグリーンで塗装。
シールド上部左右の三角内をイエロー塗装。
注意点
正面で目立つ合わせ目箇所が
非常に多いため、処理は大変です。
キット比較
素組みキットと比較。
素組みでも色分けは優秀なので、見栄えはいいですね。
続いて、先代機であるRX-78と。
後継機としての説得力抜群のMk-Ⅱ。
こうやって異なる世代の機体を比較できるのが
ガンプラの醍醐味ですね。
素立ちキマリ度
評価:★★★★☆ 星4つ
注意点で述べたように
正面にくる合わせ目が非常に多いです。
可動範囲も大きくありません。
しかし、これぞMk-II!
という見た目のカッコよさにより
素立ち評価は高めに付けました。
バランスとしては手首が若干
大き目で目立ちます。
思起 ガンダムMk-II
私が機動戦士Ζガンダムを初めて
まともに見たのは、
たしか小学校3年生か4年生くらいの
朝の再放送だった記憶があります。
その頃はΖがファースト放送からリアル7年も
間が空いて制作されたなどつゆ知らず、
最初のガンダムは絵が古いのに
Ζはいきなり絵が綺麗になってて凄いなー、
とか思って見ていた子供でした。
もちろんあの難しいΖの話を
理解できたはずもありません。
大人になった今でも本当に理解しているかと
問われたら正直・・・ですが。
しかし、話がわからないながらも
毎週放送を楽しみにしていたのは、
Ζが大人だけでなく子供までも
惹きつけることができる魅力とパワーを持った
作品だったからだと思います。
また、
・前作で勝利した組織の内乱がメインストーリー
・終始味方の前作ライバル
・前作主人公の扱い
・新主人公のラスト
など、続編作品としても結構枠から出た
内容だったりしておもしろいです。
前半主人公機であるガンダムmk-IIについては、
前作のRX-78と比較すると
複数機が存在したり
突出したスペックや性能でなかったりと、
ガンダムとして特別感のある機体ではありません。
演出上でも(後半のゼータガンダムでさえ)派手な
活躍は抑えられている感じです。
それでいてなお高い人気を誇るのは、
先代のRX-78を踏襲しつつも、
ポイントで剥き出しにされた
ムーバブルフレームによる未来感を想像させる
秀逸なデザインにあるのではないでしょうか。
昔は断然ゼータ派でしたが、Mk-IIの渋さが
わかるようになってきました。
埋没化する性能を補うための
フライングアーマー、Gディフェンサー、
メガライダーといった豊富な
オプション兵装も魅力ですね。
私が初めて触れたMk-IIのキットは、
プラモデルとは言えませんが
兄が所有していたハイコンプリートモデルです。
可動指、コクピットハッチ開閉、十分な色分け、
特に子供の自分がガチャガチャ遊んでも
壊れない頑丈さが素晴らしい完成品モデルでした。
おわりに
HGUC 053 ガンダムMk-II + フライングアーマーのMk-IIは、
作りは初期HGUC標準の古めの構成ですが、
多くの人がイメージするものに近いMk-IIだと言えます。
REVIVEキットも発売されておりますが、
ライフルのトリガーガード省略が
かなりマイナスで、プロポーションも
今回の旧HGUCの方が私は断然好みです。
ガンダムMk-IIの1/144キットは選択肢が多く、
かつ出来がいいものが多いので
恵まれた主役ガンダムですね。
ではでは。
ゼータガンダムのレビューはこちらです。
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