はじめに
今回紹介するガンダムは、
HGAC 174 「ウイングガンダムゼロ」です。
キットは2014年03月発売。定価1,600円(税抜)。
ウイングガンダムゼロはTVアニメ「新機動戦記ガンダムW」で、
主人公ヒイロ・ユイが搭乗する後半の主役ガンダム。
劇中では各ガンダムパイロットやゼクスが乗り継ぎ、最終的に
ヒイロの手に渡りました。
各ガンダム作品の主人公機をHGサイズでリメイクする
オールガンダムプロジェクト(AGP)で、
前半主役ガンダムのウイングガンダムに続いてリリースされた
TV版ウイングガンダムゼロのHGACキットを簡単フィニッシュで紹介します。
※機体本体と基本装備のみに
ゲート処理、合わせ目消し、部分塗装、スミ入れ、つや消しクリアーの
簡単フィニッシュを施したキットの素立ちレビューとなります。
素立ち総観
右腕にツインバスターライフル、左腕にシールドを装備。
素立ちで飾ることを前提としているため、
ネオバードモードへの変形はオミットしています。
関節構造
首関節はポリキャップのダブルボールジョイント。
首の可動範囲は広く、下向きポーズも十分にできます。
胴体は胸、腹、腰でボールジョイントで接続。
肩部ボールジョイント接続。
ウイングガンダム同様、ネオバードモード時の見栄えの為、
ボール関節部が別パーツです。
肩の前後スイングができるので胸も張れます。
股関節は軸パーツの組み合わせで広い可動と保持力を確保。
股の関節パーツはKPS素材ではなく通常のプラパーツでした。
足首関節のボールジョイント。
全体の可動範囲はAGP以降の標準的広さを持っています。
ウイングユニットはクローズ状態だと可動域は狭いのですが、
展開した状態にすると跳ね上げ等が出来るようになり
表情付けがしやすくなります。
合わせ目
頭部側面。
肩アーマー側面の赤いパーツ。
目立たないと感じたため、処理はしていません。
スネ正面の下部。
ツインバスターライフルの中心に合わせ目が出ます。
部分塗装
頭部はツインアイをメタグリーンで塗装。
前後のメインカメラは付属シール。
胴体の部分塗装はおこなっておりません。
サーチアイはグリーンのクリアパーツそのまま。
左右の緑色のサブカメラ?部分はシールです。
腰アーマーはセンター部の上下ダクトをグレーに塗装。
肩アーマー前後の黄色丸パーツのモールドにブラック。
側面の∴モールドにもブラック。
脚部はヒザアーマー上部のダクト内をグレーで。
その他、細かなモールド内にブラックを入れてます。
ウイングのスラスター部をグレーで塗装。
上部の黄色は塗分けを迷いましたが、付属シールで対応しました。
ツインバスターライフルは銃身の一部イエローを。
シールドは黄色パーツの周囲をレッドで。
左右ウイングバルカン部をグレーで塗装しています。
先端のセンサー部は付属シールを貼っています。
注意点
肩アーマーのサーベルラックと胴体上部マシンキャノンのハッチに
展開用のツメがありましたが、自分は削っています。
キット比較
前半主役機のウイングガンダムと並べて。
完成はウイングより後ですが、設計はゼロの方が先という設定。
兄弟機や先代機/後継機を並べて比較するのは非常に面白いです。
前番組のゴッドガンダムと一緒に後半の主役機同士で並べて。
ちょっとした可動範囲の違いでも、素立ちポーズの
カッコよさは全然変わります。
HGFCゴッドはAGP以降のキットと比較するとやっぱり厳しいですね。
素立ちキマリ度
評価:★★★★☆ 星4つ
正面からだと目立ちにくいですが、
ウイングの大きなヒンジが残念です。
また、サーベルラック再現によるものなのか
肩アーマーが上下に厚いと感じました。
その他、赤色の成型色が少し透ける感じだったのも気になりました。
思起ウイングガンダムゼロ
ガンダムWの番組後半で印象深いのが、半年を過ぎても
なかなかOPテーマ曲が変更されないことでした。
既に「RHYTHM EMOTION」はリリースされ、オリコンでも
TOP10内に入っていたにも関わらず、ほぼ終盤でようやく変更。
当時かなりヤキモキしたものです。長く待たされた甲斐あって、
最終回付近の完成版OPは非常にカッコ良くて好きです。
ウイングゼロは、前半のウイングガンダムでもそうでしたが
とにかく主人公が搭乗しない主人公機でした。
さらには、絶大な人気を誇るEW版の存在によって
陰に隠れがちになることが多く、前半機のウイング共々、
TV版ゼロも不遇な主役ガンダムと言えるかもしれません。
デザインについては、ウイングガンダムより無骨さがアップされ
いい感じなんですが、カラーリング(上半身、特に肩アーマーに
4色使われている点とか)があまりしっくりきません。
ネオバードモードは、ガンダム5機の基になった機体なのに名前に
ネオが付いているのはこれ如何にと思っていましたが、
ウイングバインダーを開いた形が「W」っぽくなるのは好きです。
キットは当時、旧1/144を作りました。
ネオバードモードの足首の変形が再現されていて、
今までに見ない構造だったのですごく感心していましたね。
その他はROBOT魂のウイングゼロを所有していますが、
発表時にそのスタイルに一目惚れし、ハイクオリティな
TV版ウイングゼロを手にした購入時の感激もあって、今でも
お気に入りの品となっています。
おわりに
HGAC 174 ウイングガンダムゼロは、先行して発売されたウイングに続き、
高い水準の可動性能と色分けを実現したキットとなっています。
TV版のウイングゼロはAGPのような企画がなければ
なかなかリニューアル化はされなかったであろう機体だと思いますので、
喜んだ方も多かったのではないでしょうか。
ただ、やはりAGPのリリースペースによるものなのか、ウイングユニットや
肩アーマーの目立つヒンジ等の若干気になる点も見受けられました。
ウイングゼロといえば同一機体設定である超人気のEW版が存在しますが、
なぜかHGAC化は未だされていません。EW版を出して頂かないと
自分の中でのオールガンダムプロジェクトは完結しません。
棚には常にEW版用のスペースを確保してますので、そろそろ…
ではでは。
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