はじめに
今回紹介するガンダムは、
HGUC 086「νガンダム(ニューガンダム)」です。
キットは2008年03月発売。定価2,500円(税抜)。
νガンダムは劇場版アニメ「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」で
主人公アムロ・レイが自らの専用機として設計、
搭乗する主役ガンダム。
言わずと知れたHGUCシリーズ傑作中の傑作、
νガンダムの簡単フィニッシュ紹介です。
※機体本体と基本装備のみに
ゲート処理、合わせ目消し、部分塗装、スミ入れ、つや消しクリアーの
簡単フィニッシュを施したキットの素立ちレビューとなります。
素立ち総観
装備は両腕にビームライフルとシールド。
バックパックにニューハイパーバズーカと
フィンファンネル6基をマウント。
フィンファンネルとバズーカを取り外した背中。
※バックパック左ユニットの上部パーツはファンネルと
接着してしまっているので、ファンネルごと外しています。
関節構造
首のボールジョイントは基部が上方へ傾けられます。
上を向くのは得意ですが、下向きはそこそこです。
腰はボールジョイント。
少し浮かせることで可動範囲が拡大。
押し込んでおけばフィンファンネルを装備していても
傾くことはありません。
肩の接続はHGUC 079 陸戦型ガンダムと同様の
軸パーツの組み合わせ。好きな構造です。
肩のスイングが可能で胸を張ったポーズがとれます。
股関節はボールジョイントなので可動範囲はそこそこです。
足首関節の構造。ボールジョイントと軸関節を
複合的に組み合わせています。
合わせ目
頭部ヘルメットのホワイトパーツは
驚愕のワンパーツ構成で合わせ目がありません。
肩アーマー部が顕著なのですが、極力合わせ目が目立たないように
かなり工夫を凝らした構成になっています。
本体はほとんど合わせ目ゼロと言っていいでしょう。
また、ビームライフルの構成も秀逸で、合わせ目と色分けを
同時に処理してます。
ただしバズーカの方はいつも通りのモナカ張り合わせですので
合わせ目処理が必要です。
部分塗装
頭部のツインアイをメタグリーンで塗装。
メインカメラと左胸サブカメラは付属シール。
左肩アーマーのアムロのパーソナルマークは
マーキングシールです。
腰はセンターのV字とサイドアーマーのスラスター内を
オレンジイエローで、フロントアーマーのダクト内をブラックで塗装。
肩アーマー横のバーニアの黄色はパーツで色分けされていますが
内部のブラックを塗装。
前腕の小さなバーニアのオレンジイエローとブラックも塗装。
脚部は正面のスラスター内と爪先をオレンジイエローで塗装。
後頭部のカメラはシール。
バックパック右ユニットのサーベルホルダーの
ミッドナイトブルーラインを塗装。
リアスカート先端のスラスター内をオレンジイエローで。
シールドのパーソナルマークはマーキングシール。
ニューハイパーバズーカは砲身の一部にミッドナイトブルー。
フィンファンネルはスラスターの一部と、バックパックの
接続パーツのラインをオレンジイエローで塗装。
足りないのはほぼオレンジイエロー部分ですので、そこをちょこちょこっと
入れてあげるだけで機体カラーを再現できます。
注意点
フィンファンネルはほぼ同じパーツ構成を6個も処理しないと
いけませんので、根気が必要です。
最初の方でメンドクサイものを処理したいので、なるべく
私は武器から作る派です。
キット比較
HGUC 021 RX-78-2ガンダムと比較。
アムロが搭乗したガンダム2機。
こうやって並べてみると、宇宙世紀のガンダムというMSの進化と、
HGUCガンダムキットの進化を同時に味わうことができます。
191番のREVIVEガンダムは単体では申し分ないクオリティですが、
他の機体と並べるのなら断然21番のRX-78をオススメします。
定期的な単品の再販を是非に。
素立ちキマリ度
評価:★★★★★ 星5つ
文句なく素立ちキマリ度は5点満点です。
カッコよすぎるプロポーションを持ちながらも、
フィンファンネルとバズーカを背負わせてもびくともしない
抜群の安定感です。
少々小顔過ぎる感がありますが、全体のクオリティに対して
気にする程のレベルではないでしょう。
思起 νガンダム
νガンダム(ニューガンダム)という名称は、
Ζガンダムで出てきたギリシャ文字との組み合わせと、アムロの
新しいガンダムという設定がうまくかち合った、まさに
これしかないと言える見事なネーミングです。
準備段階のHi-Sガンダムより、らしいと思います。
「逆襲のシャア」を初めてまともに見たのは中学生の頃でした。
富野監督自らが脚本までを手掛けた本作は、ラストのみ
ファンタジックですが、すべてがシブい印象です。
御大の作品の中でも非常に話の流れがわかりやすく、戦闘シーンも
迫力があって見応え充分。
ビームの重量感ある描写と発射音が独特ですごく好みです。
強くて頼り甲斐のあるアムロのカッコよさはガチ。
νガンダムについては、特別感、最強というイメージをずっと
持っています。ガシャポン戦士やスパロボなどゲームの影響ですね。
特にスパロボではRX-78やリガズィから乗り換えての後半大活躍が
大きいです。作品を見たことがなかった自分に、フィンファンネルで
どうやって攻撃するのかを教えてくれたのもスパロボでした。
往年のSDガンダム作品では主役ではなく、トリッキーな攻撃をおこなう
脇役が多くて、若干不遇な立ち位置でしたね。
キットとしては旧1/144のフィンファンネル装備型を組んだ記憶が
あります。組み立てにドライバーを使用し、ネジ穴を隠すパーツが
あったのと、2つだけ可動式のフィンファンネルが印象的でした。
こちらも当時気合を入れまくったことが伺えるキットです。
おわりに
HGUC 086 νガンダムは、
今さら私ごときが評する必要もないくらいの神キットです。
νガンダムのガンプラに少しでも興味があって、今まで
手にしたことのない諸兄は、是非購入してみることをオススメします。
HGUC νガンダムは伊達じゃない、ということですね。
栄光の7人ライダーやウルトラ6兄弟よろしく、
私の世代にはこの5機がまさにレジェンドガンダムなのです!
統一サイズで、
このクオリティで、
このガンダム達を並べられるのは感慨深くあります。
HGUC様々でございます。
ではでは。
Hi-νガンダムのレビューはこちらです。
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